Office for Mac 2016はWindows版より進んでおり、Macの特性を十分活かしている
数年前のOffice for Mac 2011発表会において、マイクロソフト社の製品マネージャーは冗談半分でこう言った:Mac向けのOfficeはWindowsの同時期バージョンより大いに進んでいる。しかしOffice for Mac 2011発売当初はかなり不評で、互換性と安定性が低いし、大部分のユーザはバージョンアップを躊躇ってoffice for Mac 2008を使い続けていた。
PCのユーザには問題ないけれども、MacユーザにとってiWorkとWindowsのOfficeドキュメントの互換性が問題になり、wordはともかく、VBAに頼るExcelになると、Office 2011は発売当初から対応しておらず、多くの動的データテーブルがMacでは静的データになり、wordの表とほぼ差がない。
ではOffice 2016の進化は?
Office 2016をインストールすると、最初に気付く進化はDockのアイコンにある。従来のOffice for Macアイコンと異なり、新版Office for MacはWindowsバージョンの要素を援用し、フラット化のデザインはスタイリッシュに見える。
Office for Mac 2011と同じく、Mac 2016はインターフェイスにおいてRibbonの応用を強化している。そのデザインはWindowsバージョンと同じである。Ribbonの主要機能はツールリストの複雑な機能オプションを統合し、整然と組合せることで、Office for 2011より便利になっている。
起動速度が同じ
Mac版2016と2011の起動速度はほぼ同じで、Word、Excel、PowerPointにおいて、iMacではいずれも2秒以内で起動可能で、PCのような目立つ速度差がない。
多くのMacユーザ、特にPCからMacに移行したユーザは、同僚がみなPCを使っている中、Entorageを使わされることが多い。彼らはEntorageをMac版のOutlookとしているようだが、実はEntorageはMac版のOutlookではなく、そのポジショニングはmailアプリより少し上だけで、仕事やイベント注意等の機能付きの軽量級Outlookであり、当然Windows Outlookと同列に論じてはならない。
Office Excel VBA
Excel試算表に最も常用なのはVBAファイルだが、複雑なVBAではなく、ネットからダウンロードした非常に簡単なコードでテストした結果、執行後の結果が正解だった。しかしこれは複雑なVBAもOffice for Mac 2016で動作できるわけではない。VBA達人のテストが必要であろう。
OS X向けのWord、Excel、PowerPointは完全に再設計されている。それぞれプラットフォームで動作する各バージョンのデザインは一致しており、また新しいタスクウィンドウも導入されている。大きさの調整と図形回転等の操作も簡単になっている。